Case Study

6部門の業務を可視化し、「つながる工場」へのDX改善計画を策定

製造業様

6部門の業務を可視化し、「つながる工場」へのDX改善計画を策定

背景・課題

①受注・生産・資材・経理など各業務がAccessDB・Excel・紙で独立運用されており、情報の二重入力や手作業が常態化していた。 ②生産計画や納期調整が特定の担当者に依存し、属人化のリスクを抱えていた。 ③データが分散し、経営状況の全体把握に時間がかかり、迅速な意思決定が困難だった。

成果・効果

①全6部門・7業務工程の業務フローを可視化し、課題を体系的に整理。改善の全体像を明確にした。 ②「つながる工場、見える経営」のDXビジョンのもと、理想の業務フローについて経営層・現場の合意を形成した。 ③具体的なDX化計画を立案し、業務改善の実行に向けた道筋を明確にした。


導入前に抱えていた課題

当社は、受注生産を中心とする製造業として、長年お客様一人ひとりのご要望に丁寧にお応えしてきました。品質やカスタマイズ対応には自信がある一方で、社内の業務基盤には課題が積み重なっていました。

一番の問題は、業務ごとにシステムがバラバラだったことです。受注はAccessDB、生産計画はExcel、在庫管理は紙の台帳、経理は弥生。それぞれが独立して動いているため、同じ情報を何度も手入力しなければなりません。ECサイトの注文を手作業で転記し、工場への指示も紙で回す。
ミスを防ぐための確認作業自体が大きな負担になっていました。

もう一つ深刻だったのが属人化です。生産計画の立案や納期調整は特定の担当者のノウハウに頼っており、不在時にどう進めるかが課題でした。また、データの分散により売上集計だけで月20時間以上かかるなど、経営状況をすぐに把握できない状態でした。

以前から課題は認識していましたが、日々の業務に追われてなかなか手を付けられず、専門家の力を借りて業務全体を見直す決断をしました。


依頼を決めた理由

業務改善を進めたいと考えたとき、大手ベンダーのパッケージ導入も選択肢にありましたが、当社のように業務にこだわりのある会社に汎用的なシステムが合うのか不安がありました。

シェルシステムに決めたのは、「まず業務の現状をしっかり理解してから、どうするかを一緒に考えましょう」という姿勢に共感したからです。いきなりシステム導入ではなく、各部門へのヒアリングと業務フローの可視化から始めるプロセスそのものに価値を感じました。
また、企画から開発まで一気通貫で対応でき、計画と実行が分断されない安心感も決め手でした。


取り組んでみての感想

最初から最後まで丁寧に進めていただいた実感があります。

特に印象的だったのはヒアリングの進め方です。
各部門の担当者一人ひとりに話を聞き、業務フロー図として「見える化」してくれました。全体のフローを見たとき、「こんなところでつながっていたのか」「ここに無駄があったのか」と新たな気づきがたくさんありました。

中間報告で「つながる工場、見える経営」というビジョンを提示いただいたときも、当社の課題を一言で表していて、すぐに方向性に納得できました。改善計画の具体化では、Before/Afterの比較表をもとに、現場の声を反映しながら一つひとつ合意を積み重ねていく進め方で、担当者も納得感を持って取り組めました。

単に分析結果を報告されるのではなく、一緒に考え、形にしていく。開発パートナーというよりも、業務を一緒に見直す仲間がいる感覚でした。


取り組みの結果

【定量的な成果】

 ・業務フローの可視化: 全6部門・7業務工程のフロー図を作成
 ・課題の体系化: 4カテゴリに整理し、優先度を明確化
 ・改善計画の合意: 受注〜出荷・資材・経理の3領域でBefore/Afterを合意
 ・DX化計画の立案: 業務改善に必要なシステム機能・スケジュールを具体化し、実行への道筋を整備

【定性的な変化】
最も大きかったのは「自分たちの業務の全体像」が見えるようになったことです。
各部門が独立して動いていた業務がフロー図として一本の線でつながり、改善ポイントが明確になりました。経営層と現場が同じビジョンを共有できたことで、「なぜ変えるのか」「どこを目指すのか」について全員が同じ認識を持てるようになりました。


お客様の声

上記の取り組みに関して、担当者様から直接コメントもいただいております。

ヒアリングがとても丁寧で、言葉にしづらい現場の細かなニュアンスもしっかり汲み取っていただき、的確な課題解決の提案につなげてくださいました。おかげで、安心感のあるスムーズな打ち合わせを重ねることができました。

普段当たり前にこなしている事務作業を客観的に可視化していただけたことは、非常に価値があったと感じています。見えているようで見えていなかった業務の実態が明らかになり、改善すべきポイントが具体的になりました。

また、システム導入に対する費用対効果は正直なところ想定しにくいという認識でしたが、前向きに検討できる丁寧な資料と説明をいただき、経営判断の後押しになりました。大変感謝しています。

同じような課題をお持ちではないですか?

「どこから手をつければいいかわからない」「まず現状を整理したい」という段階でも、お気軽にご相談ください。