ChatGPTプロンプトの書き方コツ7選|今日から使えるテンプレート付き
こんにちは、シェルシステムです!
ChatGPTを使い始めたものの、こんな経験はありませんか?
「もっと具体的に教えて」と聞いても、なんだか表面的な答えばかり……
期待した答えとズレていて、結局自分で調べ直すハメに……
実はその原因、「プロンプト(指示文)の書き方」 にあります。
この記事では、プロンプトの基本から7つの実践的なコツ、すぐコピペで使えるテンプレートまでを体系的にお伝えします。
プロンプトとは?なぜ書き方で結果が変わるのか
プロンプト(Prompt)とは、ChatGPTに対して入力する指示文や質問文のこと です。
ChatGPTは、入力されたプロンプトの内容をもとに回答を生成します。つまり、プロンプトは「AIへの指示書」であり、書き方次第で回答の質が大きく変わります。
同じ「営業戦略を教えて」という質問でも、書き方で結果がまったく異なります。
😞 悪いプロンプト例
営業戦略を教えて→ どこにでも当てはまる一般論が返ってくる
😊 良いプロンプト例
あなたは住宅業界で15年の経験を持つ営業コンサルタントです。
以下の状況を踏まえて、営業戦略を提案してください。
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【状況】
・地方の工務店(従業員10名、年間受注20件、営業担当3名)
・ターゲット:30〜40代の子育て世帯
・課題:既存顧客からの紹介が少なく、新規受注が伸び悩んでいる
・目標:紹介営業で月3件の受注増
【出力形式】
・現状分析(3行以内)
・具体的なアクションプラン(3つ)
・各アクションの実行手順と期待効果→ 自社の状況に合った実践的な提案が返ってくる
この違いを生むのが、これから紹介する 「5つの要素」と「7つのコツ」 です。
プロンプトに必ず入れたい「5つの要素」
効果的なプロンプトには、以下の 5つの要素 を含めることが重要です。これらを意識するだけで、AIからの回答品質は格段に向上します。

🎭 要素① 役割設定
「あなたは〇〇です」で専門家の視点を引き出す
役割を設定することで、その分野の専門知識と適切な視点で回答してもらえます。
使用例:
「あなたは経験豊富な営業マネージャーです」
「あなたはマーケティングコンサルタントです」
「あなたは優秀な編集者です」🎯 要素② 目的・タスク
「〇〇を作成してください」で成果物を明確に
最終的に何を作りたいのか、どんな成果物が欲しいのかを明確にすることで、AIの回答に方向性が生まれます。
使用例:
「新規顧客への提案メールを作成してください」
「競合他社との差別化ポイントを3つ提案してください」
「会議の議事録を要点別に要約してください」📏 要素③ 制約条件
「〇〇文字以内」「〇〇形式で」で出力をコントロール
制約を設けることで、用途や読み手にピッタリの形で出力してもらえます。
使用例:
文字数:「300字以内で」「A4で1枚程度で」
粒度:「概要レベルで」「詳細に」「要点のみ」
トーン:「カジュアルに」「ビジネスライクに」「専門家向けに」📄 要素④ 背景情報
状況を伝えることで、的確な回答を引き出す
「誰に向けて」「どんな状況で」「何のために」を伝えることで、一般論ではなく実用的な回答が得られます。
使用例:
「相手は地方の中小企業の社長で、IT化に課題を感じています」
「予算は限られており、過去にシステム導入で失敗経験があります」
「社内向けの資料で、参加者は営業部門の中堅メンバーです」📤 要素⑤ 出力形式
「表形式で」「箇条書きで」でそのまま使える形に
欲しい形を具体的に指定することで、そのまま使える形で回答してもらえます。
使用例:
「重要度順に5つのポイントで整理してください」
「メリット・デメリットの表形式で」
「手順書のように番号をつけて」
「SWOT分析の形で」回答精度を上げる「7つのコツ」
5つの要素を踏まえたうえで、さらに回答精度を上げるコツを紹介します。
コツ① 役割は「経験年数」や「専門分野」まで具体的に
単に「営業のプロ」と言っても、新人とベテランでは視点が違います。
経験や専門性を具体的に指定することで、より深い知見を引き出せます。
😞 悪い例
営業のコツを教えて😊 良い例
あなたは20年の経験を持つトップ営業マンです。
新人営業向けに、初回商談で信頼を得るコツを5つ教えてくださいコツ② 目的は「動詞」を明確に
「メールを書いて」だけでは、何をどこまでやればいいか曖昧です。
「作成」「分析」「比較」など、具体的な動詞で指示すると、AIが迷わず作業できます。
😞 悪い例
メールを書いて😊 良い例
取引先への見積書送付メールを、丁寧だが簡潔なトーンで200文字以内で 作成 してくださいコツ③ 制約は「数字」で具体的に
「わかりやすく」「簡潔に」は、人によって基準がバラバラです。
数字や具体的な形式で指定することで、期待通りの出力が得られます。
😞 悪い例
わかりやすく説明して😊 良い例
300文字以内 で、初心者向け に、箇条書き3点 で説明してくださいコツ④ 背景情報は「5W1H」を意識
AIは文脈がわからないと、当たり障りのない回答しかできません。
5W1H(誰が・何を・いつ・どこで・なぜ・どのように)を意識して伝えると、状況に合った提案が返ってきます。
特に重要なのは「誰に向けて」「なぜ必要か」の2点。これがあるだけで回答の的確さが大きく変わります。
コツ⑤ 指示と文脈を「区切り線」で分ける
長いプロンプトでは、どこまでが指示でどこからが処理対象かAIが混乱することがあります。
区切り線やラベルで構造化すると、AIが意図を正しく理解できます。
😞 悪い例
この文章を校正して直してください昨日のミーティングで話し合った件について...😊 良い例
【指示】 以下の文章を校正してください。誤字脱字を修正してください。
【対象文章】 昨日のミーティングで話し合った件についてコツ⑥ AIは「80点のたたき台」と割り切る
「AIなら完璧にやってくれる」と期待すると、ガッカリしがちです。
AIの本当の強みは、短時間で「80点のたたき台」を作ること。 そこに人間が業界知識や関係性を加味して100点に仕上げる——この役割分担が最も効果的です。
企画書のアウトライン、メールのひな形、分析の視点出しなど、「ゼロから作る」部分をAIに任せましょう。
コツ⑦ 追加質問で磨き上げる
最初のプロンプトで完璧を目指す必要はありません。
AIとの対話は一回で終わりではなく、追加指示で何度でも改善できます。
「80点のベース→追加指示で100点」 が効率的なアプローチです。
追加指示の例
「もっと具体的な数字を入れてください」
「トーンをもう少しカジュアルにしてください」
「3つのポイントに絞って再整理してください」
「○○の部分をもう少し詳しく説明してください」深津式プロンプトの使い方
深津式プロンプト は、note株式会社CXO・深津貴之氏が考案した、日本で最も有名なプロンプトフレームワークです。
5つの要素を構造化して伝えることで、安定して高品質な回答を得られます。
深津式の基本テンプレート
以下をコピーして、【】内を書き換えてください:
#命令書:
あなたは【役割】です。
以下の制約条件と入力文をもとに、【目的】を出力してください。
#制約条件:
・【条件1:文字数や形式】
・【条件2:トーンや対象読者】
・【条件3:含めるべき要素】
#入力文:
【処理したい文章や情報】
#出力文:
深津式の実践例
例:議事録の要約
#命令書:
あなたは上場企業で役員会議の議事録を5年以上担当してきたプロの編集者です。
以下の制約条件と入力文をもとに、議事録の要約を出力してください。
#制約条件:
・300文字以内で要約
・決定事項とTODOを明確に分ける
・発言者名は省略し、内容のみ整理
・専門用語は避け、誰でもわかる表現で
#入力文:
【会議名】Q4営業進捗会議
【日時】2025年1月20日(月)14:00〜15:00
【参加者】田中部長、佐藤、鈴木、山本
田中部長:
では始めます。
まずQ4の進捗ですが、現時点で目標の85%まで来ています。
残り15%、金額にすると約1,500万円ですね。
あと2ヶ月でこれを達成したい。
佐藤:
A社の件ですが、先方から追加発注の可能性があると聞いています。
来週中に提案書を持っていけば、今期中の受注も狙えるかと。
田中部長:
それはいいね。佐藤さん、来週中に提案書お願いできる?
佐藤:
はい、来週金曜までに作成します。
鈴木:
B社の新規案件ですが、先方の担当者が来月異動するらしく、
今月中に一度商談の場を設けたいです。
田中部長:
それは急いだほうがいいね。今月中にアポ取れる?
鈴木:
はい、今週中に連絡して日程調整します。
山本:
C社の既存案件は予定通り来月納品で進んでいます。
特に問題ありません。
田中部長:
了解。では次回は来週金曜、同じ時間で。
佐藤さんのA社提案書の進捗も確認しましょう。
#出力文:
出力例
【決定事項】
- Q4は現状目標の85%達成。残り約1,500万円を2か月で達成する方針。
- 次回会議は来週金曜、同時刻に実施し、A社向け提案書の進捗を確認する。
- C社案件は予定通り来月納品で進行(問題なし)。
【TODO】
- A社:追加発注の可能性があるため、来週金曜までに提案書を作成し、来週中に先方へ持参する。
- B社:担当者異動前に今月中の商談設定を目指し、今週中に連絡して日程調整する。深津式は、5つの要素を簡潔にまとめた形式です。シンプルなタスクには深津式、複雑なタスクには5つの要素を意識、と使い分けましょう。
すぐ使える!コピペ可能なテンプレート集
以下のテンプレートは、そのままコピーして【】内を書き換えるだけで使えます。
テンプレート① ビジネスメール作成
日程調整、提案、お礼、お詫びなど、ビジネスメールは用途によって適切なトーンが異なります。
相手との関係性や目的を伝えることで、場面に合った文面が生成されます。
あなたは大手企業で10年以上の経験を持つエグゼクティブ秘書です。
ビジネスマナーと敬語表現に精通しており、相手との関係性に応じた適切なトーン調整が得意です。
以下の条件に基づいて、ビジネスメールを作成してください。
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■ 目的:【例:打ち合わせ日程の調整を依頼する】
■ 相手の属性:【例:取引先A社の営業部長(50代男性)、決裁権あり】
■ 私との関係性:【例:過去3回の取引実績あり、前回は好印象で終了】
■ 背景・経緯:【例:先週の展示会で名刺交換し、具体的な提案を希望された】
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■ トーン:【例:丁寧だが堅すぎない、信頼感を重視】
■ 文字数:【例:本文300文字以内】
■ 必ず含める内容:【例:候補日3つ、所要時間60分、オンライン/対面の選択肢】
■ 避けること:【例:押し売り感、過度なへりくだり】
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■ 出力形式:
・件名
・本文(挨拶→本題→候補日提示→結び)
・署名欄
の順で出力してください。
テンプレート② 文章要約
長い報告書を上司に共有する前や、会議資料を短時間で把握したい場面で活躍します。
「読者が誰か」「何のための要約か」を伝えることで、的を射た要約が得られます。
あなたはビジネス誌で15年の経験を持つシニアエディターです。
複雑な情報を簡潔に整理し、読者にとって重要なポイントを抽出することを得意としています。
以下の文章を要約してください。
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【要約の条件】
■ 目的:【例:経営会議での報告資料として使用する】
■ 読者:【例:業界知識はあるが、本件の詳細は把握していない役員陣】
■ 文字数:【例:200文字以内(厳守)】
■ 必ず含める要素:【例:結論、主な根拠2点、推奨アクション】
■ 省略してよい要素:【例:細かい数値の推移、担当者名】
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【出力形式】
以下の構成で出力してください:
・【結論】1〜2文
・【根拠】箇条書き2〜3点
・【次のアクション】1文
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【要約対象の文章】
(ここに要約したい文章を貼り付け)
テンプレート③ 企画書・提案書作成
新規プロジェクトの提案や予算申請の場面で、ゼロから構成を考える時間を大幅に短縮できます。
「読者の関心事」を伝えることで、相手に刺さる企画書のたたき台が完成します
あなたは大手コンサルティングファームで10年以上の経験を持つ戦略コンサルタントです。
経営層向けの提案資料作成を得意とし、論理的な構成と説得力のあるストーリー展開で数多くの案件を成功に導いてきました。
以下の条件に基づいて、企画書のたたき台を作成してください。
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【企画の基本情報】
■ テーマ:【例:社内DX推進による業務効率化プロジェクト】
■ 目的:【例:残業時間を月平均20時間削減し、従業員満足度を向上させる】
■ 背景・課題:【例:紙ベースの承認フローに月40時間/人の工数、若手の離職率上昇】
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【対象読者・承認者】
■ 読者:【例:代表取締役、経営企画部長(ITリテラシー中程度)】
■ 読者の関心事:【例:投資対効果、実現可能性、リスク】
■ 想定される懸念:【例:導入コスト、現場の抵抗、セキュリティ】
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【制約条件】
■ 予算:【例:初年度500万円以内】
■ 期間:【例:6ヶ月で導入完了】
■ 分量:【例:A4で3〜5ページ】
■ 避けること:【例:専門用語の多用、過度に楽観的な予測】
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【出力形式】
以下の構成で出力してください:
1. エグゼクティブサマリー(3行以内)
2. 現状課題(箇条書き3点)
3. 提案内容(概要→具体策3つ)
4. 期待効果(定量・定性)
5. 実行スケジュール(月単位)
6. 概算費用と投資対効果
7. リスクと対策
テンプレート④ 議事録作成
会議後の議事録作成や打ち合わせメモの整理に最適です。
走り書きのメモを渡すだけで、「決定事項」「TODO」が明確に整理された議事録が完成します。
あなたは上場企業の経営企画部で5年以上、役員会議の議事録作成を担当してきたプロフェッショナルです。
正確性と簡潔さを両立し、後から読み返しても意思決定の経緯がわかる議事録作成を得意としています。
以下の会議メモから、正式な議事録を作成してください。
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【議事録の条件】
■ 読者:【例:会議参加者+不参加の関係部署長】
■ 用途:【例:社内共有+次回会議での振り返り】
■ 文字数目安:【例:500文字以内】
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【出力形式】
以下の構成で出力してください:
■ 会議概要
・会議名:
・日時:
・場所:
・参加者:
■ 議題と討議内容
(議題ごとに「議題→討議ポイント→結論」の形式で)
■ 決定事項
(箇条書き、番号付き)
■ TODO(アクションアイテム)
| 担当者 | タスク内容 | 期限 |
の形式で整理
■ 次回予定
・日時:
・議題(予定):
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【会議メモ】
(ここに会議メモを貼り付け)
【応用】AIにプロンプトを作らせる方法
毎回5つの要素を考えてプロンプトを組み立てるのは大変です。
そこでおすすめなのが、「プロンプト作成プロンプト」——AIにプロンプト自体を作ってもらう方法です。
プロンプト作成テンプレート
以下をChatGPTに入力すると、あなたの業務に最適化されたプロンプトを設計してくれます。
あなたはOpenAIやAnthropicのプロンプトエンジニアリングに精通した専門家です。
Fortune 500企業のAI導入支援を50件以上手がけ、業務効率を平均40%向上させた実績があります。
私の業務に最適化された、繰り返し使える高品質なプロンプトを設計してください。
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【業務の基本情報】
■ 業務の種類:【例:新規顧客への営業提案資料作成】
■ 最終成果物:【例:A4で2枚の提案書PDF】
■ この業務の頻度:【例:週に3〜4回発生】
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【成果物の届け先】
■ 対象者の属性:【例:製造業の経営者、50〜60代、ITリテラシー低め】
■ 対象者の役職・権限:【例:最終決裁権を持つ代表取締役】
■ 私との関係性:【例:展示会で名刺交換した初対面】
■ 対象者の関心事:【例:コスト削減、業務効率化、競合との差別化】
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【制約条件】
■ 文字数・分量:【例:本文1,000文字以内、A4で2枚】
■ 必ず含める要素:【例:導入メリット3点、費用感、導入事例】
■ 絶対に避けること:【例:専門用語、ネガティブ表現、競合批判】
■ トーン:【例:信頼感があり、押し売り感のない提案調】
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【品質基準】
■ 成功の判断基準:【例:次回商談のアポイントが取れる】
■ 期待する完成度:【例:8割完成、自分で微調整して使用】
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【出力の指示】
上記の情報をもとに、以下を含むプロンプトを作成してください:
1. 🎭 役割設定(専門性・経験年数を含む)
2. 🎯 目的・タスク(動詞を明確に)
3. 📏 制約条件(数字で具体的に)
4. 📄 背景情報(5W1Hを意識)
5. 📤 出力形式(構成・順序を指定)
プロンプトには区切り線(---)を使い、指示と情報を明確に分離してください。
💡 ポイント: 一度作成したプロンプトは保存しておき、類似業務で繰り返し使いましょう。
まとめ
この記事では、ChatGPTプロンプトの書き方について、基礎から実践まで解説しました。
まずは記事内のテンプレートを1つ試してみてください。完璧なプロンプトを目指すより、使いながら改善していく のが上達の近道です。
プロンプト作成は技術というよりコミュニケーション。AIと一緒に最適解を見つけていく過程を楽しめれば、AIはあなたの最も頼れるパートナーになるでしょう。
この記事の内容について質問がある方、実際の業務でのAI活用を検討中の方は、お気軽にご相談ください。貴社の課題に合わせた活用プランをご提案いたします
