めんどうな議事録作成はAIに丸投げしてしまおう
こんにちは、シェルシステムです!
毎回の会議後に待ち受ける議事録作成。手書きのメモを見返しながら「あれ、これなんて言ってたっけ?」と頭を抱える時間、ありませんか?
でも実は、この面倒な議事録作業、AIに丸投げできるってご存知でしたか?
今回は、議事録作成でお困りの方に向けて、AIを活用した革命的な解決方法をお伝えします。
議事録作成にかかる時間を数字で見てみよう
なぜ議事録作成がこんなに面倒なのか?
時間がとにかくかかる
1時間の会議後、2-3時間かけて議事録を完成させる。この時間、他の重要な業務に使えたら...と思うことありませんか?
集中力が分散してしまう
メモを取ることに意識を向けると、どうしても議論への参加度が下がります。「あ、今の発言重要だった。でもメモが追いつかない」なんて経験、誰にでもあるはず。
記録の不完全性は避けられない
人間だもの、聞き逃しや書き漏れは必ず発生します。特に専門用語が飛び交う会議では「あの単語、正確にはなんだったっけ?」と悩む時間も膨大に。
フォーマット統一という地味な重労働
手書きメモをWordで清書して、会社の議事録フォーマットに合わせて体裁を整える。この地味な作業が意外と時間を食うんですよね。
議事録作成にかかる時間を数字で見てみよう
キヤノンマーケティングジャパン株式会社が2022年12月に実施した調査(対象:議事録作成業務のある全国のビジネスパーソン1,000名)によると、
ビジネスパーソンは年間約320時間を議事録作成に費やしている
(出典:ビジネスパーソン*は平均約320時間/年も議事録作成に費やしている!議事録の作成業務における現場の負担とDXの浸透を調査 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000939.000013943.htm)
という結果が出ています。
さらに同調査では、議事録作成に負担を感じる人は67%、一方で議事録作成のDXが進んでいる現場は1.4%にとどまると報告されています。
今すぐ使える!議事録作成プロンプト
ここからが本題です。実際にAIを使って議事録を作成するための、コピペで使えるプロンプトをご紹介します。
議事録作成プロンプト
以下は、生成AIに議事録を作成させるためのプロンプト例です。
会議の記録や文字起こしテキストから、決定事項・課題・必要なアクションを自動抽出し、担当者や期限も含めて、要点が一目でわかる議事録を作成することができます。
あなたは外部から参画している戦略コンサルタントです。
客観的な第三者視点で、会議に参加していない経営層でも5分で要点を把握できる議事録を作成してください。
社内の文脈や前提知識に依存せず、初見でも理解できる情報整理を行います。
【入力データ】
[会議記録をここに貼り付け]
【出力形式】
# エグゼクティブサマリー(3行)
- **決定事項の核心**:
- **ビジネスインパクト**:
- **最重要リスク**:
## 1. 会議概要
**目的**:[なぜこの会議が必要だったか - 背景含め2行で]
**参加者**:[意思決定者:○○、キーパーソン:△△、他X名]
**日時**:YYYY/MM/DD HH:MM-HH:MM
## 2. 重要な意思決定
| 決定事項 | 理由 | 影響範囲 | リスク | オーナー | 期限 |
|---------|------|----------|--------|----------|------|
| [具体的に] | [根拠] | 全社/部門/PJ | [潜在リスク] | [責任者] | MM/DD |
## 3. アクションアイテム
| 優先度 | タスク | 担当 | 期限 | 完了基準 |
|--------|--------|------|------|----------|
| 🔴高 | | | | [測定可能な形で] |
| 🟡中 | | | | |
| 🟢低 | | | | |
## 4. 議論のポイント
### [議題1]
**論点**:[何が問題だったか]
**結論**:[どう決まったか]
**根拠**:[なぜその結論になったか]
### [議題2]
[同様に簡潔に]
## 5. 要注意事項
### リスクと対策
- **[リスク]**:対策=[具体的アクション]、担当=[誰が]
### 未解決・持ち越し
- **[項目]**:理由=[なぜ決まらなかったか]、次回期限=[いつまでに]
## 6. 次回に向けて
- **日程**:MM/DD 
- **宿題**:[誰が何を準備]
- **決めること**:[具体的な決定事項]
---
【作成ルール】
✓ 社内用語・略語は使わない(使う場合は説明を併記)
✓ 「いつもの」「例の」等の曖昧表現は具体化
✓ 数値は単位・期間・比較対象を明記
✓ 決定の理由と根拠を必ず記載
✓ 誰が見ても行動できるレベルまで具体化
✓ 冗長な議論の経緯は削除し、結論と根拠に集中実践してみよう
このプロンプトの実用性について、架空の会議を設定して検証してみましょう。
会議の例
新商品の発売戦略会議を例に実践してみましょう。
以下はその会議記録です。商品名、価格、数量、期間など情報量が多く、人力で要点を整理するには時間がかかります。
# 【会議音声の文字起こし】新商品発売戦略会議
**司会(田中マーケティング本部長)**:それでは定刻になりましたので、新エナジードリンク「パワーブースト」の発売戦略検討会議を開始いたします。本日は2025年9月10日、14:00からです。参加者の確認をさせていただきます。商品企画部の佐藤部長、営業本部の鈴木本部長、財務部の山田部長、製造部の高橋部長、品質管理部の伊藤部長、広報部の渡辺部長、法務部の中村部長、そして外部コンサルタントとしてアルファマーケティング研究所の林さんにお越しいただいています。
**佐藤(商品企画部長)**:まず商品概要から説明させていただきます。パワーブーストは、従来のエナジードリンクとは一線を画す、完全天然素材使用の高機能エナジードリンクです。主要成分として、南米産のスーパーフルーツ、高地栽培の薬草エキス、そして独自配合のビタミンB群複合体を使用しています。カフェイン含有量は100mg/250mlと、競合他社より20%高い設定です。開発期間は18ヶ月、総開発費は2億3,000万円を投じました。
**田中(本部長)**:ありがとうございます。それでは価格戦略から議論を始めましょう。佐藤さん、提案価格はいくらでしょうか?
**佐藤(商品企画)**:希望小売価格は220円を提案します。現在の市場を見ますと、エナジーウイング社が200円、サンダーボルト社が180円、ライトニング社が190円という状況です。我々は天然素材にこだわり、製造コストも高くなっています。また、プレミアムブランドとしてのポジショニングを考えると、220円が適正と考えています。
**鈴木(営業本部長)**:ちょっと待ってください、佐藤さん。現場の感覚では220円は厳しすぎます。私は先月、主要コンビニチェーン5社のバイヤーと面談しましたが、全員が「200円を超える価格設定では棚の確保が困難」と明言しています。特にグリーンマート社の田村バイヤーからは「180円台でないと取り扱い検討すら難しい」との厳しい意見をいただきました。また、デイリーストア社では現在エナジードリンクの棚が飽和状態で、新規商品を入れるには既存商品を1つ外す必要があります。その際の判断基準は明確に「価格競争力」だと言われました。
**山田(財務部長)**:価格設定については財務面からの制約もあります。製造原価を詳しく説明しますと、原材料費が128円、これは天然素材使用により従来品の1.8倍のコストです。さらに製造ライン改修費の償却分が8円/本、物流費が12円、販促費が15円、一般管理費が18円で、合計181円が我々の完全コストです。220円で販売した場合の粗利は39円、率にして17.7%。これは当社の目標粗利率20%を下回ります。もし190円で販売すれば粗利は9円、率にして4.7%と、ほぼ利益が出ない状況になります。
**林(外部コンサル)**:皆さんの懸念はごもっともです。しかし、マーケティング戦略の観点から申し上げますと、価格設定には段階的アプローチを提案したいと思います。まず、我々が実施した消費者調査の結果をご紹介します。ターゲット層である18歳から34歳の男性500名を対象とした調査では、エナジードリンクに対する価格許容度は平均205円でした。しかし興味深いことに、「天然素材100%」「カフェイン含有量20%増」という付加価値を説明した後では、平均価格許容度が230円まで上昇しました。つまり、適切な価値訴求ができれば、220円という価格は十分に受け入れられる水準だと言えます。
**高橋(製造部長)**:製造面からの課題も共有させてください。天然素材の調達には大きなリスクが伴います。主要原料であるスーパーフルーツは、気候変動の影響で収穫量が年々不安定になっています。昨年は豊作で原料価格が下がりましたが、今年は既に15%の価格上昇が発生しています。来年以降はさらに20-30%の上昇が予想されます。つまり、現在の製造原価128円が、来年には150円を超える可能性があります。この点を考慮すると、発売時の価格設定は将来のコスト上昇も見込んで決定すべきです。
**伊藤(品質管理部長)**:品質面での差別化ポイントも重要です。我々の商品は、他社製品と比較して保存料を一切使用していません。これにより賞味期限は他社の18ヶ月に対して12ヶ月と短くなりますが、健康志向の高い消費者には大きなアピールポイントになります。ただし、この無保存料製法により、製造工程での品質管理コストが従来比40%増加しています。また、流通段階での温度管理も厳格に行う必要があり、物流コストの上昇要因となっています。
**渡辺(広報部長)**:プロモーション戦略について提案させていただきます。総予算8,000万円を想定しています。内訳として、テレビCMに4,000万円、デジタル広告に2,000万円、店頭販促に1,500万円、PR・イベントに500万円を配分します。テレビCMについては、午後の情報番組とスポーツ中継を中心に展開し、ターゲット層へのリーチ率70%を目指します。ただし、競合他社も同時期に新商品を投入予定で、広告効果の減殺が懸念されます。
**中村(法務部長)**:法的リスクについて確認事項があります。まず、カフェイン含有量が100mg/250mlということですが、これは食品衛生法の基準値ギリギリです。パッケージには明確に「カフェイン含有」の表示が必要で、妊娠中・授乳中の女性に対する注意喚起も義務付けられています。また、「天然素材100%」という表現についても、添加物の定義によっては景品表示法に抵触する可能性があります。ビタミンB群複合体の製造過程で使用される溶剤や安定剤が「天然」の定義に含まれるかどうか、消費者庁との事前協議が必要です。
**田中(本部長)**:皆さんの意見を整理しますと、価格設定に関しては大きく分けて3つの立場がありますね。商品企画は品質重視で220円、営業は販路確保重視で190円、財務は利益確保重視で220円以上。林さんの段階的価格戦略はどのような内容でしょうか?
**林(外部コンサル)**:段階的価格戦略の詳細をご説明します。フェーズ1として発売開始から3ヶ月間は「プレミアム導入価格」として220円で展開します。この期間は限定店舗での先行販売とし、アーリーアダプターの獲得を目指します。フェーズ2として4ヶ月目から1年目までは「市場浸透価格」として200円に調整し、販路を全国展開します。フェーズ3として2年目以降は市場での地位確立後、競合状況に応じて価格を再調整します。このアプローチにより、初期の利益確保と後期の市場シェア拡大を両立できます。
**佐藤(商品企画)**:段階的戦略には賛成ですが、価格変更のタイミングで消費者に混乱を与えないか心配です。特に、価格を下げることで「品質が下がった」という誤解を生む可能性があります。価格変更時のコミュニケーション戦略が重要になりますね。
**鈴木(営業本部長)**:販路開拓の現状報告をさせてください。コンビニチェーンについては、グリーンマート社2,200店舗、デイリーストア社1,800店舗、クイックマート社1,200店舗での取り扱いが内定しています。ただし、全店舗での展開は売上実績次第です。グリーンマート社からは「発売後3ヶ月で月間売上目標を達成できない店舗は商品を撤去する」との条件が付いています。目標は1店舗あたり月間150本です。全5,200店舗で月間78万本の売上が必要になります。
**山田(財務部長)**:月間78万本の売上目標について財務面から検証してみます。220円で計算すると月間売上1億7,160万円、年間約20億円になります。粗利率17.7%で計算すると年間粗利は3億5,400万円。ここから販促費8,000万円、人件費2億円、一般管理費1億2,000万円を差し引くと、営業利益は-4,600万円の赤字になります。つまり、初年度は赤字覚悟での市場投入ということになります。
**高橋(製造部長)**:生産能力の確認もお願いします。現在の製造ラインでは月間最大60万本の生産が限界です。月間78万本の目標を達成するには、追加の製造ライン設置が必要で、設備投資額は3億円を要します。また、新ラインの稼働開始まで6ヶ月かかるため、発売スケジュールに影響する可能性があります。
**伊藤(品質管理)**:増産に伴う品質管理体制の強化も必要です。現在の品質管理スタッフは5名ですが、新ライン稼働に伴い10名体制への拡充が必要です。また、天然素材の品質のばらつきを抑えるため、原料受入検査の工程を現在の2段階から4段階に強化する必要があります。これにより、1本あたりの品質管理コストが現在の3円から5円に上昇します。
**渡辺(広報部長)**:マーケティング戦略についてより詳しく説明します。主要ターゲットは「プレミアム志向の健康意識の高い20-30代男性」です。セカンダリーターゲットとして「フィットネスジム利用者」「夜勤従事者」「受験生・資格取得を目指すビジネスマン」を設定しています。訴求メッセージは「天然の力で、最高のパフォーマンスを」として、化学合成成分主体の競合商品との差別化を図ります。インフルエンサーマーケティングも展開し、フィットネス系ユーチューバー10名、ビジネス系インフルエンサー5名と契約を締結しました。
**中村(法務部長)**:インフルエンサーマーケティングについて法的注意点があります。ステルスマーケティング防止法により、インフルエンサーによる商品紹介は明確に「広告」である旨を表示する必要があります。また、効果効能に関する表現についても薬機法の制約があり、「疲労回復」「集中力向上」といった直接的な表現は使用できません。「リフレッシュサポート」「活動をサポート」といった表現に留める必要があります。
**田中(本部長)**:競合他社の動向はどうでしょうか?情報収集できていますか?
**佐藤(商品企画)**:競合分析の結果をご報告します。エナジーウイング社は来月、新商品「ウイングマックス」を投入予定です。価格は180円と低価格戦略を取っています。サンダーボルト社は「ボルトプロ」シリーズを強化し、プロテイン配合タイプを200円で展開します。ライトニング社は海外展開を強化し、国内市場では現状維持の戦略です。新規参入としては、大手食品メーカーのメガフーズ社が「ナチュラルエナジー」を今年度内に投入予定で、こちらも天然素材をウリにした商品です。価格は未定ですが、同社の価格戦略を考えると160円程度になる可能性があります。
**鈴木(営業本部長)**:メガフーズ社の参入は脅威ですね。同社は既存の流通網が強く、コンビニ各社との関係も深い。価格競争になった場合、我々に勝ち目はありません。差別化戦略の重要性がより高まりました。
**林(外部コンサル)**:競合状況を踏まえ、ポジショニング戦略を見直す必要があります。「最も天然」「最も高機能」「最も健康的」という3つの軸で、明確に競合との差別化を図るべきです。特に、無保存料という点は他社にない強みです。このメッセージを前面に押し出し、「安心・安全のプレミアムエナジードリンク」としてブランディングを行うことを提案します。
**高橋(製造部長)**:製造面での差別化について補足します。我々の製造工場は、国際食品安全規格FSSC22000の認証を取得しており、品質管理体制は業界トップレベルです。また、製造過程で発生するCO2排出量を他社比30%削減する環境配慮型の製造を実現しています。これらの点も差別化要素として活用できます。
**伊藤(品質管理)**:品質面での優位性をより明確にするため、第三者機関による品質認証の取得を提案します。JAS有機認証は無理でも、天然素材使用に関する業界団体の認証を取得することで、消費者の信頼度向上につながります。認証取得費用は300万円程度ですが、マーケティング効果を考えると投資価値があります。
**渡辺(広報部長)**:パッケージデザインについても重要な要素です。現在3つのデザイン案があります。案Aは高級感を重視したブラック基調、案Bは天然素材を表現したグリーン基調、案Cは力強さを表現したレッド基調です。消費者調査では、案Bが最も「天然・健康的」なイメージを持たれ、案Aが最も「高品質・プレミアム」なイメージ、案Cが最も「エネルギッシュ・パワフル」なイメージでした。ターゲット層の購買意向は案B、案A、案Cの順で高くなっています。
**中村(法務部長)**:パッケージデザインの法的チェックも完了しています。栄養成分表示、原材料名表示、製造者表示、すべて法令に適合しています。ただし、「天然」の文字サイズが大きすぎると誤解を招く恐れがあるため、「天然素材使用」として、使用の2文字を明確に表示することを推奨します。
**田中(本部長)**:それでは販売チャネル戦略について詳しく議論しましょう。コンビニ以外の展開はどうでしょうか?
**鈴木(営業本部長)**:ドラッグストア展開についてご報告します。大手ドラッグストア3社、マツキヨ薬局、ウエルシア薬局、サンドラッグとの交渉を進めています。ドラッグストアでは健康志向の高い顧客が多く、天然素材という特長が評価されています。ただし、ドラッグストアでの棚確保は非常に困難で、既存商品との入れ替えが必要です。また、ドラッグストア向けの価格は卸値で15%下がるため、利益率がさらに圧迫されます。
**佐藤(商品企画)**:自動販売機展開についてはどうでしょうか?オフィス街や大学キャンパスでの需要が期待できます。
**鈴木(営業本部長)**:自販機大手のジャパンベンディング社と協議中です。設置場所として、オフィスビル500カ所、大学・専門学校200カ所、フィットネスジム150カ所を候補としています。自販機での販売価格は230円を予定していますが、自販機手数料が30%かかるため、実質的な収入は161円/本になります。これでは完全コストの181円を下回り、自販機展開は赤字になります。
**山田(財務部長)**:チャネル別の収益性を整理してみましょう。コンビニは卸値154円で粗利-27円の赤字、ドラッグストアは卸値131円で粗利-50円の大幅赤字、自販機は実収入161円で粗利-20円の赤字。どのチャネルでも赤字という厳しい状況です。価格を220円に設定しても、流通マージンを考慮すると利益確保は困難です。
**林(外部コンサル)**:この収益構造では事業として成立しません。根本的な戦略見直しが必要です。3つの選択肢を提案します。1つ目は、製造コストを大幅に削減し、天然素材の一部を代替原料に変更する案。2つ目は、販売価格を250円に設定し、超プレミアムブランドとして少量販売する案。3つ目は、直販チャネルを強化し、オンライン販売とD2Cモデルで展開する案です。
**高橋(製造部長)**:コスト削減案について検討してみます。最も高価な南米産スーパーフルーツを国産ブルーベリーに変更すれば、原材料費を30円削減できます。ただし、これは商品コンセプトの根本的変更を意味し、差別化要素が大幅に弱くなります。また、無保存料製法を従来の保存料使用に変更すれば、製造コストを20円削減できますが、これも主要な売りを失うことになります。
**渡辺(広報部長)**:D2Cモデルについて検討してみましょう。自社ECサイトでの直販なら、流通マージンを削減し、販売価格220円でも利益を確保できます。また、定期購入モデルを導入することで、継続的な売上も期待できます。SNSマーケティングとの相性も良く、ターゲット層への訴求力が高まります。初期投資としてECサイト構築に2,000万円、物流システム整備に3,000万円が必要ですが、中長期的には収益性の改善が期待できます。
**中村(法務部長)**:D2Cモデルの法的課題として、特定商取引法への対応があります。返品・交換規定、誇大広告の防止、個人情報保護法への対応など、新たなコンプライアンス体制の構築が必要です。また、直販の場合は製造者としての製品責任がより重くなるため、製品保険の見直しも必要です。
**田中(本部長)**:時間も押してきましたので、そろそろ方向性を決めたいと思います。今日の議論を踏まえ、以下の方針で進めたいと思います。価格戦略については、段階的価格戦略を採用し、初期220円、半年後200円とします。チャネル戦略については、コンビニでのテスト販売から開始し、並行してD2Cモデルの準備を進めます。製品仕様については、現在の天然素材・無保存料を維持し、差別化を図ります。
**山田(財務部長)**:この方針だと初年度は大幅赤字になりますが、2年目以降の黒字化を目指すということでよろしいでしょうか?初年度の赤字額は約2億円と予想されます。
**田中(本部長)**:はい、中長期的な市場獲得のための先行投資と位置づけます。ただし、四半期ごとに売上実績を検証し、計画との乖離が大きい場合は戦略を見直します。
**林(外部コンサル)**:最後に成功指標を明確にしておきましょう。発売後3ヶ月での認知度15%、6ヶ月でのリピート率30%、1年後の月間売上50万本を目標とします。これらの指標を下回った場合は、戦略の抜本的見直しが必要です。
**田中(本部長)**:では、次回の会議は2週間後の9月24日とします。それまでに、各部門で詳細な実行計画を策定してください。佐藤さんは最終的な製品仕様の確定、鈴木さんはテスト販売店舗の選定、山田さんは資金調達計画、渡辺さんはプロモーション詳細計画の準備をお願いします。本日は長時間の議論、お疲れ様でした。このプロジェクトの成功が当社の新規事業展開の試金石となります。皆で力を合わせて成功させましょう。以上で会議を終了いたします。AI要約プロンプトの実行結果
プロンプトを実行すると、このような整理された議事録が作成されます。
決定事項やタスクが明確に分類されて、会議後のアクションが一目でわかるようになります。
# エグゼクティブサマリー
- **決定事項の核心**:新エナジードリンク「パワーブースト」を段階的価格戦略(初期220円→半年後200円)でコンビニテスト販売開始、並行してD2C準備
- **ビジネスインパクト**:初年度2億円赤字覚悟の先行投資、2年目以降黒字化目標、成功時は新規事業展開の基盤確立
- **最重要リスク**:全販売チャネルで赤字構造、競合メガフーズ社の低価格参入脅威、製造能力不足による機会損失
## 1. 会議概要
**目的**:天然素材使用の高機能エナジードリンク「パワーブースト」の発売戦略決定。開発費2.3億円投入済み、価格設定と収益性に課題
**参加者**:意思決定者:田中マーケティング本部長、キーパーソン:佐藤商品企画部長・鈴木営業本部長・山田財務部長、他5名
**日時**:2025/09/10 14:00開始
## 2. 重要な意思決定
| 決定事項 | 理由 | 影響範囲 | リスク | オーナー | 期限 |
|---------|------|----------|--------|----------|------|
| 段階的価格戦略採用(初期220円→半年後200円) | プレミアム導入で利益確保後、市場浸透図る | 全社売上・利益 | 価格変更時の品質誤解リスク | 佐藤部長 | 9/24最終仕様確定 |
| コンビニテスト販売+D2C並行準備 | 流通マージン削減と継続売上確保 | 営業・IT・物流部門 | ECサイト構築5,000万円追加投資 | 鈴木本部長 | 9/24店舗選定 |
| 現仕様維持(天然素材・無保存料) | 競合差別化の核心要素 | 製造・品質管理 | 原料価格上昇で収益悪化 | 高橋部長 | - |
## 3. アクションアイテム
| 優先度 | タスク | 担当 | 期限 | 完了基準 |
|--------|--------|------|------|----------|
| 🔴高 | 最終製品仕様確定 | 佐藤部長 | 9/24 | 法的表示・成分配合の最終版 |
| 🔴高 | テスト販売店舗選定 | 鈴木本部長 | 9/24 | コンビニ3社での具体的店舗リスト |
| 🔴高 | 資金調達計画策定 | 山田部長 | 9/24 | 初年度2億円赤字の資金手当て計画 |
| 🟡中 | プロモーション詳細計画 | 渡辺部長 | 9/24 | 8,000万円予算の具体的配分・実行スケジュール |
## 4. 議論のポイント
### 価格設定
**論点**:競合他社180-200円に対し220円設定は高すぎるか  
**結論**:段階的価格戦略で初期220円、半年後200円に調整  
**根拠**:消費者調査で付加価値説明後230円まで価格許容度上昇、初期利益確保が必要
### 収益性
**論点**:製造原価181円に対し全チャネルで赤字構造  
**結論**:初年度2億円赤字覚悟の先行投資、2年目黒字化目標  
**根拠**:中長期的市場獲得のため、四半期検証で軌道修正
### 競合対策
**論点**:メガフーズ社が同コンセプト商品を160円で参入予定  
**結論**:無保存料・品質管理体制・環境配慮の3軸で差別化  
**根拠**:価格競争では勝算なし、「安心・安全のプレミアム」ポジション確立
## 5. 要注意事項
### リスクと対策
- **製造能力不足**:対策=追加ライン3億円投資検討、担当=高橋部長
- **原料価格上昇**:対策=来年20-30%上昇予想の価格転嫁検討、担当=佐藤部長  
- **法的コンプライアンス**:対策=「天然100%」表現の消費者庁事前協議、担当=中村部長
### 未解決・持ち越し
- **製造能力拡張判断**:理由=3億円追加投資の承認手続き必要、次回期限=10月上旬
- **D2C投資承認**:理由=5,000万円システム投資の詳細検討必要、次回期限=9/24
## 6. 次回に向けて
- **日程**:9/24
- **宿題**:各部長が実行計画策定(製品仕様、店舗選定、資金計画、販促計画)
- **決めること**:テスト販売開始時期、D2C投資承認、製造ライン増設判断
---
**成功指標**:3ヶ月後認知度15%、6ヶ月後リピート率30%、1年後月間売上50万本  
**撤退基準**:四半期ごと検証で目標大幅未達時は戦略見直し驚愕の要約効果
このように、複雑な会議内容が、一目で要点を理解できる構造化された議事録に変換されました。
十分な圧縮率を達成しながら、重要な情報はすべて保持。むしろ元の冗長な議論よりも、意思決定内容が明確に把握できる形になっています。
手作業でこのレベルの議事録を作成するには、少なくとも1-2時間は必要でしょう。AIなら数分で完了です。
もっと簡単に!ツールを使って文字起こし・要約まで自動化
先ほどはプロンプトによる議事録要約をご紹介しましたが、「毎回手動で議事録を文字起こしして、それをプロンプトに貼り付けするのも面倒...」と感じませんでしたか?
実は、文字起こしから要約まですべて自動で行うAI議事録ツールがあります。プロンプト入力も手動作業も一切不要で、会議を始めるだけで議事録が完成します。
おすすめAI議事録ツール3選
実際にAI議事録を始めるには、信頼性の高いツール選定が重要です。セキュリティ・精度・実績の観点から厳選した3サービスをご紹介します。
🥇 Notta(ノッタ)— 日本語の現場で“使える”万能型
Nottaは、会議の録音/リアルタイム文字起こし/要約/録画までをワンツールで完結できるオールインワン型。Zoom・Meet・Teams・Webexと横断連携でき、ブラウザ拡張や画面収録も用意されているため、社内で会議様式が混在していても運用を一本化しやすいのが強みです。チーム権限管理やクラウド連携など、現場の実務に直結する機能が揃っているのも魅力。セキュリティ関連の方針や体制も公式に公開されており、比較検討の際に根拠を提示しやすいプロダクトです。
特徴/対応ツール/プラン等(統一フォーマット)
- 特徴:録音・文字起こし・要約・録画を一体提供。主要Web会議と連携、チーム管理・連携機能が充実。
- プラン:フリー/プレミアム/ビジネス/エンタープライズ
- 料金例:プレミアム ¥1,185/月(年払い・税込)/ビジネス ¥2,508/月(年払い・税込)
- 公式URL:https://www.notta.ai/pricing
🥈 AmiVoice ScribeAssist — オフライン重視の“スタンドアローン”
ScribeAssistは、音声認識エンジンをPCにインストールして使うスタンドアローン型。インターネット接続なしでも録音→文字起こし→編集がPC内で完結するため、機密会議や分離ネットワークなど厳格な情報管理下でも導入しやすいのが最大の特徴です。編集用エディタや話者識別、各種ファイル出力といった議事録作成に必要な機能がまとまっており、セキュリティ要件を最優先する組織に好相性です。
特徴/対応ツール/プラン等(統一フォーマット)
- 特徴:完全オフライン運用に対応するスタンドアローン。録音→文字起こし→編集までPC内で完結。
- プラン:要問い合わせ(ライセンス提供・導入規模に応じて見積)
- 料金例:要問い合わせ
- 公式URL:https://voxt-one.advanced-media.co.jp/service/scribeassist/
🥉 Microsoft 365 Copilot — TeamsとOfficeの“ど真ん中”
Teamsを常用する組織なら、Microsoft 365 Copilotの会議要約/アクション抽出との親和性は抜群。会議後は要約から重要ポイントと宿題を確認でき、Word/PowerPoint/Excel/OutlookなどOffice各アプリに深く統合されているため、メモ→文書化→配布→追跡まで“仕事の流れの中”で進められます。設計上、Teamsの文字起こしを前提に活用すると効果が最大化するのもポイントです。
特徴/対応ツール/プラン等(統一フォーマット)
- 特徴:Teams会議と密連携し要約・タスク抽出を支援。Office各アプリに生成AIを統合。
- プラン:Copilot Chat(Webベース)/Microsoft 365 Copilot(M365アプリ統合・アドオン)
- 料金例:¥4,497/ユーザー・月(年払い・税別)※対象のMicrosoft 365プランが別途必要
- 公式URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/pricing
選び方のポイント
- 予算に合わせた料金プラン: 継続利用が前提なので、月額コストは重要な判断基準
- 使っているビデオ会議ツールとの相性: ZoomならNotta、TeamsならCopilotなど
- セキュリティ要件: 社外秘情報を扱う会議が多い場合、データの保存場所や暗号化レベルを必ず確認
文字起こしから要約まで!自動化の3ステップ
ステップ1:事前準備
利用方法は2パターンあります。
①オンライン会議に議事録ツールのBotを招待。
②オフライン利用可能なツールの場合はツールを起動。
ステップ2:会議中
普段通り会議を進めるだけで、AIが以下の3段階で自動処理します。
①音声録音:会議の音声をリアルタイムで録音・保存
②文字起こし:録音した音声を即座にテキストに変換
③要約準備:「決定しました」「担当は〜さん」「期限は〜まで」などの重要キーワードを自動識別・マーキング
ステップ3:会議後
会議終了後、AIが議事録の作成と自動配信を行います。
①自動要約生成:文字起こしテキストとマーキング情報から、決定事項・アクション・次回議題を自動抽出して整理
②自動配信:完成した議事録をクラウドやサーバーに保管、設定に応じてメール等で自動送信
ツール導入前に必読!AI議事録の活用リスク
⚠️ 【リスク1】無料版は学習データに使用される
「無料で使えるなら」と軽い気持ちでAI議事録ツールを使っていませんか?実は多くの無料版AIツールは、あなたの会議内容を学習データとして使用しています。
つまり、今日あなたが話した新商品のアイデアが、明日は競合他社のAIに「こんな商品はどうでしょう」と提案される可能性があるということです。M&A の検討内容や人事評価の基準なども、AIの「一般的な知識」として蓄積され、業界全体で共有される情報になってしまいます。
⚠️ 【リスク2】AIの聞き間違いや要約の取り違え
AIは完璧ではありません。重要な数字や固有名詞を聞き間違えたり、文脈を誤解して全く違う意味で要約してしまうケースがあります。
特に専門用語、人名、金額などは認識ミスが発生しやすく、そのまま議事録として配布されると重大な誤解の原因になってしまいます。
⚠️ 【リスク3】アクセス権限の管理不備
「誰がこの議事録にアクセスできるのか」を把握していますか?退職者のアカウントが生きたまま放置されていたり、本来なら関係のない部署の人がアクセスできてしまったりするケースは珍しくありません。また、セキュリティ設定を変更できる管理者が不在になってしまい、問題が発覚しても対処できないという事態も起こりえます。
🛡️ 必須の社内ルール3原則
【原則1】人間による最終チェックを必ず行う
AIが生成した議事録をそのまま使うのは危険です。重要な決定事項、数字、日程、担当者名などは必ず人間が確認してから配布してください。AIの認識ミスによって、全く違う意味の議事録になってしまうケースがあります。
【原則2】アカウント管理を徹底する
必ず法人アカウントで利用し、個人アカウントでの業務利用は禁止してください。また、社員が退職する際のアカウント削除手順を明文化し、管理者権限は複数人で管理して属人化を防ぎましょう。
【原則3】学習利用の設定を定期確認する
契約時に「AIの学習にデータを使用しない」設定になっているか必ず確認し、年に2回程度は設定の見直しを行ってください。また、ツールの利用規約は変更されることがあるため、継続的な監視が必要です。
💼 ビジネスプランを選ぶべき判断基準
顧客の個人情報、売上・財務情報、新商品開発、人事評価など、外部に漏れたら困る情報を扱う会議では、必ずビジネスプランを選択してください。
企業利用においては、ビジネスプランの年間費用は「情報漏洩を防ぐための必要な投資」と考えるべきです。月数千円〜数万円の費用をケチって、数百万円〜数千万円規模の損失を招くリスクを取る必要はありません。
反対に、日常的な進捗確認や一般的な業務連絡、すでに公開されている情報のみを扱う打ち合わせであれば、無料版でも問題ありません。
まとめ
年間320時間という膨大な時間を議事録作成に費やすのは、もう終わりにしませんか?
この時間を使って、新しいスキル習得に挑戦したり、家族との時間を増やしたり、本当に価値のある戦略的な仕事に集中することができます。
AIを味方につければ、あなたの働き方は確実に変わります。
まずは今日、一つの会議から始めてみてください。小さな一歩が、大きな変化につながります。
AI議事録の導入についてご相談があれば、お気軽にお声かけください。
